NHK「おはよう日本」でも紹介された“子連れ出勤“ とは

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大きく立ち遅れている日本人女性の社会進出

こんにちは。
今日は女性の働き方についての話題をお届けします。

女性の社会進出が叫ばれて久しいですが
現実にはなかなか進んでいません。

世界経済フォーラムの調査によると
日本の男女平等度は世界で104位となっており
世界的に見ると大きく立ち遅れています。

国家公務員の管理職に占める女性の割合は3.3%,
上場企業の女性役員の比率も2.1%にとどまっています。
男性国家公務員の育児休業取得率もわずか2.8%です。

こうした数値を見るかぎり
日本女性の社会進出は諸外国に比べて
大きく遅れているといっていいでしょう。

さらに大きな問題は労働力人口の減少です。
ある推計値によると5年後には365万人もの労働力が
減少すると予測されています。

こうした現状から考えても
今の日本で女性の力をフルに活用することは
待ったなしの課題となっています。

特に出産や子育てなどで
働きたくても働けない女性は100万人以上とも言われ
労働力として大きな期待が寄せられています。

特に日本の主婦層は諸外国に比べて
高学歴の人が多いため,企業にとっても
“即戦力”となる可能性を秘めています。

こうした流れの中,一度は廃案になっていた
女性活躍推進法もようやく成立しました。

「2020年までに社会のあらゆる分野で
指導的地位に占める女性の比率を30%にする」

こうした政府の目標を達成するためには
企業側も今までの考え方を変えていく必要があります。

最近では職場に保育園を設置する企業も増えていますが
保育士を常駐させるなど高いコストがかかります。

大企業ならともかく中小企業には
そうした余裕はありません。

そこで特に人材不足に悩む中小企業の間で
子育て中の女性が働きやすい職場を作ろうという
動きが広がっています。

そのキーワードが“子連れ出勤”。
NHK朝のニュース「おはよう日本」でも取り上げられ
大きな関心を集めています。

この“子連れ出勤”とは
いったいどんなものなのでしょうか。


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中小企業を中心に広がる“子連れ出勤“とは

子どもを抱きながら電話をする女性社員。
パソコンを打つ社員そばで走り回る子どもたち。
普通の職場ではまず見られない光景です。

このように職場に子どもを連れて行く働き方は
「子連れ出勤」と呼ばれています。

今, 新たな働き手として注目を集めているのが
こうした子育て中のママたちです。

中小企業を中心にこうした“子連れ出勤”が
少しずつ広がりを見せ始めています。

例えば目黒区にある企画販売会社では
従業員30人のうち9人が子連れ出勤をしています。

この会社が子連れ出勤を始めたきっかけは
深刻な人手不足に陥ったことでした。

2年前, 出産を間近に控えた5人の女性社員が
あいついで職場を離れ,仕事が回らなくなりました。

そうした社員に一日も早く復帰してもらおうと
子連れで働いてもらうことにしたのです。

しかし,いざ子連れ出勤を始めてみると
いろいろなトラブルが起こりました。

子どもが書類で遊んでバラまいてしまったり
パソコンのキーボードを押してしまったりなど
現場の仕事に支障をきたすようになったのです。

そこでこの会社は社員と子どもたちを
別々のスペースに置くようにしました。

さらに電話の応対などの時に
子どもの声が届かないよう別室も設けました。

大切な取引先との電話や
重要な書類の作成などはこの部屋で行います。

一方, 子連れ出勤の女性社員からは
勤務時間中に子どもの世話をすることに
負い目を感じるという声も出始めました。

こうした声を受けて会社は
子どもの世話をしている時間は
給料から差し引くというルールも作りました。

最初はトラブルを抱えながらも
少しずつ軌道に乗り始めた子連れ出勤。
会社にとって思わぬメリットもありました。

さまざまなキャリアを持つ女性たちが
集まってくるようになったのです。

去年の夏から働くMさんもその一人。
大手飲食チェーンで商品開発や宣伝の企画を
担当してきました。

3年前に長女を出産したMさんは
子どもが大きくなるまで仕事に復帰できないと
あきらめていたそうです。

現場での経験も豊富なMさんを採用できたことは
会社にとっても大きな利益につながりました。

こうした子連れ出勤を始めてから
採用できた女性社員は5人。

豊富な経験をもつ5人の力は即戦力となり
会社の業績も伸びているといいます。

さらに子連れ出勤のママの意見などがきっかけで
ユーザー目線の商品開発にもつながりました。


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”子連れ出勤”の採用で有能な人材を確保

こうした子育て中の女性を積極的に採用し,
ビジネスを急拡大している企業もあります。

大手企業から事務や営業などの
仕事を請け負うA社で働いているのは
全員,子育て中の女性たちです。

慢性的な人手不足に陥っているこの業界では
平均時給は1,200円にもなります。

この企業が時給900円で募集をかけたところ
なんと10倍の応募があったそうです。

ほとんどの企業はこうした子育て中の女性を
採用のターゲットにすることがなかったため
まさに“一人勝ち”状態になったわけです。

社員が仕事に集中できるよう
この会社も社員と子どもたちのスペースを
きちんと分けています。

スペースはガラスで隔てられているので
母親はいつでも子どもの姿を見ることができます。

この会社はもともと親子向けの
カフェを運営していました。。

子育てをする母親たちと接する中で
能力や意欲があっても働けない人が多いことに気づき
この事業を始めたそうです。

母親が学校行事や子どもの体調などで
職場を離れる場合にもすぐ対応できるよう
勤務時間にも柔軟性を持たせています。

専門家は今後,中小企業を中心に
こうした子連れ出勤が広がっていくと
指摘しています。

年々労働力人口が減少する中
中小企業にとって人材確保は大きな課題です。

子育て中の女性の多くは現場での経験も豊富で
即戦力として使える人材です。

そうした人材が活躍できる環境があれば
子育て中の女性のもつ力を活かすことができ
企業にとっても大きなメリットになります。

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