NHKあさイチの口内フローラ特集 歯周病が脳出血や心臓病を引き起こす!

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親不知を抜いたら鼻の通りが良くなった

こんにちは。
今日は歯の健康についての話題をお届けします。

個人的な話ですが先週の金曜日に
親不知(おやしらず)を抜いてきました。

奥に生えているため磨きにくく
いつの間にか虫歯が進行していました。

歯医者さんに行ったところ
治療するより抜いた方がいいと言われ
思い切って抜くことにしました。

親不知を抜くのは初めてだったので
正直, とても不安でした。

でも抜歯そのものは数分で終わり,
術後の痛みもほとんどありませんでした。

抜いた後,意外なメリットがありました。
一つは鼻の通りがスッキリしたことです。

右の鼻の通りが良くなかったのですが
抜歯後はすっきりと空気が流れるようになり
とても爽快な感じです。

それともう一つはカラオケで
高音が楽に出せるようになったことです。

親不知を抜いたことで
全身のバランスが良くなったようで
体調もすこぶるいいです。

なぜ親不知を抜いただけで
体全体のバランスが良くなったのでしょうか。

ネットで調べてみたところ
口内の環境はは体のさまざまな部位に
影響を与えていることがわかってきました。

虫歯と鼻の通りなんて
一見すると何の関係もないように見えますが
そこには深いつながりがあったのです。

そこで今日は口内環境と全身の健康について
考えてみたいと思います。


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NHKあさイチで放送された口内フローラ特集

ちょうどこの前,NHKのあさイチで
口内環境の大切さについての特集が放送されました。
その内容をザッと紹介したいと思います。

口の中の健康に関しては
虫歯や歯周病など色々な悩みがあります。

口の中は粘膜が露出している
とてもデリケートなところです

そんな粘膜を守るために
口の中はさくさんの細菌が存在しています。
その種類はなんと700種類以上。

その中には虫歯の原因になるミュータンス菌や
歯周病の原因となるスピロヘータ菌もいます。

その一方でこうした悪玉菌から
口内を守ってくれるミティス菌のような
善玉菌もいます。

たくさんの細菌がいる口の中は
花が美しく乱れ咲く花畑になぞらえて
“口内フローラ”と呼ばれています

この口内フローラの環境が崩れると
さまざまなトラブルの原因となります。

口の中の細菌が引き起こすと考えられている病気には
次のようなものがあります

1) プラーク形成菌や歯周病菌が原因となる疾患

・細菌性肺炎 ・細菌性心内膜炎(心臓の内側の膜に炎症起こす病気)

2) 歯周病が原因となる疾患

・糖尿病 ・動脈硬化 ・心筋梗塞 ・バージャー病(血管の病気)
・早産や低体重児出産。

最悪の場合は血管内に入った細菌によって
死に至る場合がしばしばあります

その一番の原因が歯周病だと言われています。

歯周病が心筋梗塞や糖尿病などの
リスクを高めることはすでに知られています。

しかし最新の研究で虫歯と脳出血にも
深い関わりがあることが分かってきました。

このように口内フローラの悪化が原因で
全身をめぐる血管にさまざまな悪影響が出ることが
最新の研究で明らかになってきたのです。


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口内フローラの環境悪化がさまざまな病気を引き起こす

なぜ口内フローラが乱れると
様々な病気の原因となるのでしょうか。

そこには次の2つの原因が考えれます。

1) 虫歯から侵入した細菌が病気を引き起こす

1つめは虫歯から侵入した細菌が
直接の原因となる場合です

血管内に入り込んだ細菌は全身を巡り
さまざまな病気を引き起こします。

2016年の2月に口内細菌と病気の関係について
新たな研究がイギリスの科学雑誌に発表されました

虫歯が微小な脳出血に関与していると
この研究は警告しています。

「微小脳出血」とは脳の毛細血管から
わずかな出血がある状態です。

こうした微小脳出血を放置すると
大きな出血につながる恐れがあるといわれています

特殊なタイプの虫歯菌が原因となって
微小出血を起こす確率が5~6倍にも高まることが
細菌の研究でわかってきました。

その菌というのは「CNM遺伝子」という
特殊な遺伝子を持つミュータンス菌です。

ミュータンス菌の1割程度が
この遺伝子を持っていると言われています。

通常なら出血すると
コラーゲンなどと血小板が結合し
血を固める働きをします

しかしCNM遺伝子を持つミュータンス菌は
コラーゲンと結合してしまうため
血小板の働きを妨げてしまいます。

そのため血が固まりにくくなり
出血しやすくなるのです。

このように虫歯から侵入した菌が
さまざまなトラブルの原因となります。

2) 炎症物質であるサイトカインが病気の原因となる

もう一つは炎症を起こしている歯周組織から
持続的に供給されるサイトカインという炎症物質です。

歯周病などで歯茎が腫れると
サイトカインという物質が発生し
血管内に流れ込みます。

この物質が心臓病や糖尿病など
さまざまな病気リスクを高めるとされています


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口内フローラのメカニズム

歯磨きをきちんとしていても
ほとんどの人の口の中には歯周病菌が
存在すると言われています

最も一般的なのはジンジバリス菌。
歯周病を引き起こす最も大きな原因です。

しかし口の中には善玉菌もいます。
その代表選手が“ミティス菌”。

このミティス菌は
バクテオリシンと過酸化水素を出して
悪玉菌の活動を抑制します。

さらに唾液も口内環境の改善に
大きく寄与しています。

唾液に含まれるリゾチームとラクトフェリンが
細菌の活動を抑え,口内環境を整えます。

しかし“あること”をきっかけに
口内環境が大きく乱れてしまいます。

それは“就寝“です。

寝ている間は唾液の分泌が止まるため
その間に悪玉菌が増殖を始めます。

その結果,たった一晩で口の中の細菌は
1,000倍以上にも増えてしまいます。

こうしたトラブルを防ぐには
どのような点に気をつければいいのでしょうか。

口内フローラを整える2つの方法

1) 寝る前の歯磨き,舌磨きを念入りに

寝ている間に細菌が増殖するため
寝る前の口内ケアが最も大切なポイントとなります。

まず歯磨きについてですが
1カ所当たり10秒を目安に細かく
ブラッシングを行うようにしましょう。

特に念入りに行いたいのが
歯周ポケットと舌の中央部分です。

この部分には歯周病菌が
特に多く生息しているためです。

歯ブラシを歯周ポケットに斜め45度に当てて
はき出すようして磨きましょう。

歯と歯の間に毛先をきちんと入れて
そこから毛先を震わせて磨くようにします

こうして丁寧に磨こうとすれば
シャカシャカ横磨きにはなりません。

歯ブラシを握る力の強さは
鉛筆を握るときと同じ位の力が理想的です。

また舌磨きも重要なポイントです。
舌の中央部分をしっかり磨くようにしましょう。

2) 唾液の分泌を促す生活習慣

睡眠不足でストレスが溜まると
唾液の分泌が悪くなります。

そうなると細菌が繁殖しやすくなり
口内環境が悪化します。

また口呼吸をしていると口内が渇くため
唾液が少なくなり細菌が繁殖しやすくなります

また食事中はよく噛むことで
唾液の分泌が促され口内環境が良くなります

また,食生活を改善することで
唾液の分泌を促すことができます。

特に大切なのがビタミンAとビタミンD。
これらが不足すると唾液腺が萎縮してしまうため
口内環境は悪化します。

ビタミンAはレバーなどに
ビタミンDは青魚などに多く含まれています

歯周病セルフチェック

あてはまる項目が3~5個以上あれば,
歯周病が進行している可能性があります。

□ 歯ぐきに赤く腫れた部分がある
□ 口臭がなんとなく気になる
□ 歯ぐきがやせてきたみたい
□ 歯と歯の間にものがつまりやすい
□ 歯を磨いた後,歯ブラシに血がついたりすすいだ水に血が混じることがある
□ 歯と歯の間の歯ぐきが,鋭角的に三角ではなくうっ血していてブヨブヨしている
□ ときどき,歯が浮いたような感じがする
□ 指でさわってみて, 少しぐらつく歯がある
□ 歯ぐきから膿(うみ)が出たことがある

少しでも気になる点があれば
早めに手を打っていきましょう。

現在,最先端の歯周病治療として注目されているのが
専用のマウスピースを使った除菌です。

総入れ歯のような形をしたマウスピースに
抗菌剤を入れて,直接歯と歯ぐきの除菌を行います。

この方法だと悪玉菌をしっかり取り除きながら
口の粘膜にいる善玉金は残すことができます

この方法は「3DS除菌」と呼ばれていて
全国200箇所で受診が可能です。

除菌の効果を最大限に高めるため
マウスピースは患者にあわせて精密に作っています。

除菌の前に唾液を採取し
口の中にどんな種類の菌が多いのかを
事前に確かめます。

患者さんの菌の種類や数を詳細に分析することで
除菌に最も効果のある薬を選んでいきます

こうして狙い撃ちする菌を絞り込むことで
より効果的な治療ができるというわけです。

なんとも魅力的な治療法ですが
現在時点では保険が適用されないため
費用は10万近くかかるそうです。

歯周病菌など口内細菌が血管内に侵入すると
血管が老化し,動脈硬化のリスクが高まります。

口内ケアをしっかり行うことで
口内細菌の侵入を防ぎ,血管の健康を保つことができます。

日々の歯磨きや舌磨きを入念に行いつつ
定期的に歯科医院に行くことで歯周病を予防し
健康な日々を送りたいものですね。

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