えごま油の効能がテレビで紹介。認知症予防にも効果あり。亜麻仁油との違いは?
えごま油の効能がテレビで紹介されて大きな話題に
先日,人気テレビ番組でえごま油が紹介され
全国的に大きな話題となりました。
その番組というのはテレビ朝日系の「林修の今でしょ!講座」。
林修さんと言えば「いつやるの? 今でしょ!」で有名な予備校の講師です。
植物性の油にはどんな効能があるのかについて
番組の中でくわしく取り上げられました。
例えば認知症にはえごま油,心筋梗塞にはオリーブオイル,
不眠症にはアーモンドオイルがいいそうです。
オリーブオイルやアーモンドオイルは一般的ですが
「えごま油」はあまり知られていませんよね?
しかも認知症に効果があるということで
「えごま油」の知名度がイッキに上がり,売上も急増しました。
まして今をときめく林先生のオススメとあって
えごま油を買い求める人が日本全国で急増したのです。
その結果,スーパーや通販では在庫が次々と売れていき
品切れの店舗が続出しました。
楽天の総合売上ランキングでも
TOP10の上位をすべてえごま油が占めるという
前代未聞の事態が発生したのです。
これだけ大きな話題を巻き起こしたえごま油とは
いったいどのような油なのでしょうか。
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えごま油の効能 認知症に効くらしい
えごま油と他の油との決定的な違いは
αリノレン酸の含有率です。
α(アルファ)リノレン酸というのは
外部から摂取しなければならない必須脂肪酸です。
体の中で合成することはできません。
このαリノレン酸から不飽和脂肪酸が生産され
体の調子を整えてくれるのです。
代表的な不飽和脂肪酸としては
ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)
などがあります。
2011年にハーバード大学で5万人以上の女性を対象に
αリノレン酸の効果を確かめる調査が行われました。
これによるとαリノレン酸を豊富に摂取した女性は
鬱病の発生を減少させることが認められました。
認知症との関連についてですが
自治医科大学の研究チームの調査によると
アルツハイマー症の患者の多くが
食事のバランスがよくないそうです。
その中でも特にDHAやEPAの摂取割合が
低いということもわかってきました。
つまり認知症予防のためには
DHAやEPAが大きな役割を果たしていることが
わかってきたのです。
前述したように,DHAやEPAはαリノレン酸から作られます。
えごま油にはαリノレン酸が豊富に含まれることから
結果として認知症の予防に効果があると言えるわけです。
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エゴマ油の効能を活かす摂取量
一日に摂取すべきEPAやDHAの量は2gが適量です。
こうした物質は青魚に多く含まれています。
2gを接するには毎日サバを半尾食べなければなりません。
でも,毎日サバばかり食べているわけにはいきませんよね?
これと同じ量のEPAやDHAを得るには
えごま油をおおさじ1杯飲むだけでOKとのことです。
(林先生が番組の中でそうおっしゃっていました)
一日大さじ一杯のえごま油が健康な体を作る。
なんとわかりやすい方法でしょう!
ちなみにえごま油に含まれるαリノレン酸は熱に弱いので
加熱しないでそのまま摂取するのがいいそうです。
野菜サラダなどにそのままかけて食べましょう。
特にオススメなのがたまごかけご飯に
このえごま油を大さじ1杯かけて食べるという方法です。
これならαリノレン酸と同時にタンパク質も摂取できて
脳の神経細胞により大きな刺激が与えられます。
タンパク質と言えば大豆ですよね。
大豆は味噌や納豆にも使われていますから
こうした食材にもえごま油をかけて食べるとよいのです。
ちなみに亜麻仁油もαリノレン酸を豊富に含む油です。
亜麻仁油は亜麻の種から作られる油で,えごま油とは全く別物です。
ただ亜麻仁油はやや青臭い香りがするため
人によってはやや違和感を覚えるかもしれません。
どちらもαリノレン酸を豊富に含んでいますので
好みに応じて選んでほしいと思います。
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まとめ
というわけで,今話題のえごま油について
その成分や効果についてカンタンにまとめてみました。
それにしてもテレビの影響というのはスゴイですよね~~。
昨日まで見向きもされなかった商品が一夜にして大ブレイク。
あっという間に品切れになってしまうのですから…
でもこのフィーバーも次第に落ち着いていくでしょう。
これをひとつのきっかけに,えごま油をふだんの食生活に
上手に取り入れていきたいものです。